地方史のつむぎ方 地方史のつむぎ方
−北海道を中心に
山本竜也
A5判 460頁
ISBN978-4-86031-186-5
価格本体3400円+税
発刊2024年1月

内容
地方史を調べ,聞き,書き,発表する方法は?
これまで北海道の地方史の調査・公表に取り組んできた著者が,炭鉱・鉄道・古地図・女性・先住民族・空襲・武四郎・児童文学・方言・写真など,数々のテーマに取り組む在野研究者・作家・学芸員・大学教員ら24人にインタビューし,彼らの手法を探るとともに,自らの経験から得た地方史の調査方法を存分に伝える。

関連イベント
『地方史のつむぎ方』刊行記念トークイベントチラシ
開催案内(pdf)

・「地方史のつむぎ方−調べ、聞き、書き、出版する」
(『地方史のつむぎ方−北海道を中心に』刊行記念トークイベント)

 日時:2024年4月27日(土)14:00〜(13:30開場)
 場所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
 ※入場無料。詳細は紀伊國屋書店ウェブサイトにて↓
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1711606339/
 

メディア掲載
・南海日日新聞(2024年1月26日,2024年3月8日)
・読売新聞(2024年2月18日)
・北海道新聞(2024年2月23日
・日本農業新聞(2024年4月7日/8日)

目次
 →細目次(pdfファイル)
第1部 地方史調査と私
第1章寿都空襲を追う
第2章北海道空襲犠牲者名簿を作る
第3章寿都の50の話をまとめる
第4章人生を聞いて書く
第5章寿都の歴史写真集を作る
第6章気象資料からみる歴史
第7章自費出版して売れるのか
第2部 地方史を調べる人たち
第8章雄別炭砿の歴史を記録する−三沢悟さん
第9章別海町の拓殖産婆と開拓保健婦を追う−清水節子さん・小泉久美子さん
第10章中標津発展のいしずえ 伝成館を保存運営−飯島実さん
第11章道内の歴史本、集めに集めた9000冊−福田光夫さん
第12章ギリシャ数学史と奄美の住民運動史−斎藤憲さん
第13章2万人に聞いた方言調査−見野久幸さん
第14章北海道の庶民史を書き続けてきた−菊地慶一さん
第15章北海道の女たちに会い続けた人生−高橋三枝子さん
第16章近世・明治の北方図研究−木崇世芝さん
第17章親子3代の鉄道写真から始まった鉄道本−原田伸一さん
第18章図書館・貸本屋・古書店の歴史を調べる−藤島隆さん
第19章中学生時代から追った定山渓鉄道−久保ヒデキさん
第20章学生時代から続けるアイヌ史研究−平山裕人さん
第21章旭川の子どもの遊びを聞いて描く−堀川真さん
第22章江別の人と風土を描く−藤倉徹夫さん
第23章最後の砂金掘りに話を聞く−加藤公夫さん
第24章松浦武四郎研究のこれまでとこれから−三浦泰之さん
第25章米軍資料をもとに空襲を研究する−工藤洋三さん
第26章広範な資料収集と調査にこだわって− 白戸仁康さん
第27章学芸員・大学教員として千島の歴史を研究する−川上淳さん
第28章新冠御料牧場の歴史を明らかに−山本融定さん
第29章プランゲ文庫の児童書を整理・研究−谷暎子さん
第30章掛川源一郎の写真作品をアーカイブ−小室治夫さん
第31章24人の歴史との出会いから成果発表まで
第3部 資料を調べる
第32章裏付けをとる
第33章図書館を使う
第34章新聞を調べる
第35章人口を調べる
第36章人を調べる
第37章漁業統計を調べる
第38章農業統計を調べる
第39章鉄道を調べる
第40章鉱山を調べる
第41章気象資料を調べる
第42章船を調べる
第43章戦争犠牲者を調べる
第44章絵葉書・写真を調べる
第45章参考になる本

著者紹介(データは発刊当時)
山本竜也(やまもと・たつや)
1976年(昭和51)大阪府生まれ。
大阪大学理学部物理学科卒,北海道大学大学院地球環境科学研究科修士課程修了(雪氷学)。
2003年(平成15)に気象庁に入庁後、東北・北海道各地を移り住む。仕事のかたわら、地方史や個人史を題材に文章を書き続けている。
『寿都五十話−ニシン・鉄道・鉱山そして人々の記憶』(2014)で,第17回日本自費出版文化賞地域文化部門賞を受賞。札幌市在住。
「南後志をたずねて」http://minami-siribesi.world.coocan.jp/
「北海道空襲データベース」http://kuusyuu.way-nifty.com/blog/

装丁:久須美英男
カバー写真:掛川源一郎(掛川源一郎写真委員会 蔵)


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