メディア法のゆくえメディア法のゆくえ
−現状から近未来へ
駒村圭吾水谷瑛嗣郎
A5判 286頁
ISBN978-4-86031-196-4
価格本体6800円+税
発刊2026年8月

内容
 インターネットが社会に不可欠な情報基盤となり,世論形成過程におけるソーシャルメディアの存在感が増す一方,争点設定という重要な機能はマスメディアからソーシャルメディアへ移行しつつある。さらに,生成AIの普及により,表現の送り手のみならず作り手の参入障壁も低下した。こうした変化のなか,偽・誤情報や陰謀論,政治的分極化,誹謗中傷やヘイトスピーチ,デジタル・プラットフォームによる情報流通の管理など,表現の自由と民主政をめぐる課題は複雑に絡み合っている状況にある。本書は,憲法学とメディア研究の専門家が,国内外の裁判例や具体的事例,制度動向を手がかりに,現代の表現空間が直面する問題を多角的に検討する。ジャーナリズム,公共メディア,プラットフォーム・ガバナンスから,集会やデモが行われる現実空間までを視野に収め,自由で多元的な情報流通を支える表現空間の維持と再活性化を問い直す。変容するメディア社会の現在と近未来を考えるための視座を提示する一冊。

目次
 →細目次
第1部 ポスト・トゥルースに揺さぶられる表現空間
第1章 AI時代の「ニュース」の行方山腰修三
第2章 プロパガンダとしての「リベラル偏向」批判津田正太郎
第3章 ドナルド・トランプの陰謀論政治烏谷昌幸
第2部 ソーシャルメディアと表現の自由の行方
第4章 ソーシャルメディアとヘイトスピーチ規制小谷順子
第5章 ソーシャルメディアと誹謗中傷対策曽我部真裕
第6章 ジョーボーニングと表現の自由横大道聡
第7章 パレスティナ支援の抗議活動とヘイトスピーチ松井茂記
第3部 表現空間の再活性化を目指して
第8章 安定的持続的なジャーナリズムのための制度設計山田健太
第9章 公共放送から公共メディアへ西土彰一郎
第10章 プラットフォーム・ガバナンスと表現の自由水谷瑛嗣郎
第11章 メディアとしての「現実空間」波多江悟史

著者紹介(データは発刊当時)
駒村圭吾(こまむら・けいご)
慶應義塾大学教授(大学共通)
水谷瑛嗣郎(みずたに・えいじろう)
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所准教授
山腰修三(やまこし・しゅうぞう)
慶應義塾大学法学部政治学科教授
津田正太郎(つだ・しょうたろう)
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授
烏谷昌幸(からすだに・まさゆき)
慶應義塾大学法学部政治学科教授
小谷順子(こたに・じゅんこ)
静岡大学人文社会科学部法学科教授
曽我部真裕(そがべ・まさひろ)
京都大学大学院法学研究科教授
横大道聡(よこだいどう・さとし)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授
松井茂記(まつい・しげのり)
ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)教授
山田健太(やまだ・けんた)
専修大学文学部ジャーナリズム学科教授
西土彰一郎(にしど・しょういちろう)
東北大学大学院法学研究科教授
波多江悟史(はたえ・さとし)
立命館大学法学部准教授


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