2008年12月10日刊行 | |
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土屋英雄 著 思想・良心の自由と信教の自由についての学説を整理しつつ,学説の中の通説ないし多数説を重点的に検討する。 改訂にあたり,2003年以降の(裁)判例,評釈を大幅に増補。また,筆者が執筆した2つの事件の鑑定意見書を収録。→詳細ページへ |
2008年10月20日刊行 | |
![]() | 岩間昭道 著 著者の前作「憲法破毀の概念」の後に発表された論文・判例評釈を中心とした論文集。 国家目標規定論などの新たな論点に触れながら,生存保障・平和主義・環境保全・憲法改正といったトピックを検討。戦後憲法学が為してこなかった日本国憲法の「深化」への道を探る。→詳細ページへ |
2008年6月30日刊行 | |
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小山剛 = 玉井真理子 編 「歯科医院の椅子の上で泣き叫ぶ子どもCは,治療の下手なその歯科医師を拒絶して泣くのではなく,おそらくは,治療そのものを拒絶している。Cの悲痛なまでの叫びは,どこまで尊重されるのか。おそらく,まったく尊重されないであろう。…歯科医師が健康な永久歯のためには治療が必要であると診断し,親もその診断に納得している限り,Cにはチャンスがない。(本書73頁より)」 治療を受けるか否かの判断は,通常,本人の自己決定に委ねられている。しかし,十分な判断能力を有しない子どもは親・医師・国家,誰が判断をしなければならないのか? 例えば,重篤な疾患を持つ子どもの治療中止を親が決めれば,医師はそれに従わなければならないのか?そして,この対立に国はいかに折り合いをつけさせるのか?そもそも,子どもにとって何が最善の利益であるといえるのか? 憲法学における自己決定論の射程が尽きた先で,国家の保護義務や親権の問題についての議論や各国の法制度について,比較法的検討を加える。→詳細ページへ |
2008年6月15日刊行 | |
![]() | 岩井宜子 編 法介入が困難な家庭内暴力(ファミリー・バイオレンス)。日本においても顕在化したものについて法的対応策もとられつつあるが,不十分なものといわざるをえない。ファミリー・バイオレンスの実態を明らかにし,統計学的・犯罪精神医学的になど多角的に分析,その上で実効的な防止法制度構築のための素材を提供する。→詳細ページへ |
2008年5月30日刊行 | |
![]() | 丸山英二 編 近年では,羊水検査,絨毛検査,遺伝カウンセリングにより,出生前に親がその子の疾患の有無やリスクを知ることができる。単にケアや養育を始める準備に役立てるだけではなく,このことが選択中絶が行われるきっかけとなることもまた,事実である。 日本の法制度,医療現場,社会的支援の実態を明らかにするとともに,諸外国の堕胎に関連する法制,Wrongful Birth訴訟など法的な問題への対応の研究から,新たな視点の提供を目指す。→詳細ページへ |
2008年5月15日刊行 | |
![]() | 遺伝情報の法理論―憲法的視座の構築と応用 山本龍彦 著 ヒトゲノムの解読を終えたポストシークエンスの時代において,遺伝情報は「情報が仮構したあなた」と「他ならぬあなた」との間に存在していた余剰を大幅に縮減させた。遺伝情報を利用した法執行や犯罪予防,公衆衛生など,公法関係においても看過できない問題を惹起する。 遺伝子プライバシーの問題はこれまでの(憲)法学が築き上げてきた法理論により解決されるものか,遺伝情報の冷静な類型化・位置づけの下,検討する。→詳細ページへ |
2008年5月15日刊行 | |
![]() | 岩志和一郎/増井徹/白井泰子/長谷川知子/甲斐克則 早稲田大学大学院法務研究科(ロースクール)先端・展開科目『生命科学と法』をまとめたもの。 生命科学の研究・応用に伴い生ずる,既存の価値観との衝突は,もはや法曹界においても回避不能なものである。生命科学で何が起こっているのか,それに対し法がどのような役割を果たせるのか,生命倫理,生物学,医療,法律の専門家達が考察する。→詳細ページへ |